メダカの絶滅問題
童謡に「めだかの学校」がありますね。
この歌の中では、メダカは小川に生息していることがうたわれています。
けれども、現代では(特に1990年以降)、いろいろな原因によって、天然(野生)のメダカが減ってきています。
1999年には、絶滅危惧種としても登録されました。
昔は、あんなに至る所にいた魚が、環境の変化悪化によってメダカが絶滅品種となってきたことは、由々しきことです。
ただし、1999年に絶滅危惧種として登録された背景には、メダカが絶滅するということではなく、野生の遺伝子を持ったメダカが無くなってきているということです。
メダカは生命力の強い魚ですので、種そのものが絶滅することは先ずないと思いますが、天然自然のメダカが(遺伝子を持ったメダカ)が絶滅の危機にあるということから、「絶滅危惧種」とされたようです。
じつは、メダカは、国内でも地域によって、遺伝レベルで違っているといいます。小川や沼に生息する魚なので、古来より、種の交配が鈍かったのが理由にあるのでしょう。
メダカは、大きく分けると、北日本集団と南日本集団に分けられます。
そして、これらの2大カテゴリーにおいても、生息水域によって10種類のグループにさらに分けられます。
全部で焼く20種類の生息水域に分けられますが、これら水域ごとにメダカの遺伝子に違いがあります。これは、それぞれの水域で独自に適応した結果、違いが出てきたものなのでしょう。
この遺伝子の違いを持ったメダカ、つまり水域の違いのメダカの遺伝子に変化が出てきているということから、絶滅危惧種とされたということです。
メダカの減少
メダカが減少といいますが、これは種が絶滅危機にあるというのではなく、いわば、昔からの遺伝子を持った遺伝子のメダカが少なくなってきているということですね。
たとえていえば、昔は20近くあったメダカの部族が、交配によって、純粋な血族が減ってきているということです。
しかし、こういった種族が減ってきているのは、いろいろと原因があるようです。
一つには、農薬の使用や生活排水などによる環境の悪化があるようですね。
ほかには、造成や水路の整備などで、小川や沼が減ってきたこと。
それと、ブラックバスではありませんが、外来種が入ってきたこともあげられます。
カダヤシという外来種がいますが、これが入ってきたため、競争に負けてしまったといいます。
メダカは水田のような水域に入ってきて、そこで繁殖する性質があります。
しかし、近年の農地改良により、用排水路から水田内にメダカが入り込むことができなくなってきたといいます。
これが、メダカの繁殖力を悪化させている主原因ともいいます。
そして、これとカダヤシとの競合をさらに厳しくして、日本古来のメダカを追いやっていること指摘されています。
ストップ!メダカの放流!
それから、最近のことですが、メダカの遺伝子汚染を起こさせることが起きています。
あえて汚染という言葉を使ったのは、異種のメダカが入り込むことにより、古来のメダカが減ってきていることも指摘されているからです。
これは、皮肉なことなのですが、メダカが絶滅種といわれたことで、メダカを放流することが増え、その結果、古来からの生粋のメダカが減ってきています。
関西版のメダカを、関東に放流してしまい、その結果、生粋の江戸っ子メダカでなくなる、というもので、皮肉なことに、放流によって、その地域の生粋のメダカが少なくなってきているといいます。
絶滅危惧が指摘されたことで、保護熱が高まり、その結果、「メダカ放流」が盛んに行われるということになってしまい、ますます、生粋のメダカが少なくなってしまいました。
しかし、これは、当時の環境庁にも問題があるのでしょう。
そりゃ、絶滅種といえば、種そのものが絶滅すると思われても仕方ありません。
表現が適切ではありませんよね。
それから、最近、台湾で作られた発光遺伝子を持った「光るメダカ」などが出回ってきています。
台湾から輸入し、一部の業者で販売されています。
この光メダカは、遺伝子操作によって作られたメダカです。
万一、こういったメダカが放流されてしまうと、ますます遺伝子汚染が広がっていきます。
ですので、こういったメダカは販売を取り締まっているようです。
また、絶対にメダカは放流してはいけませんね。
メダカはもとより、自然を愛する人は、絶対に自然を汚すことをしてはなりません。

